空調服は意味ない?効果がある理由と安くて涼しいと口コミ・評判のある商品を紹介!

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年々深刻化する外気温の高まりに、暑さ対策は必須です!

ですが、巷に溢れる熱中症対策グッズは、本当に効果があるのか、疑問に思うものも多いですよね。

たとえば、空調服は、普段使いでも目にする機会が多くなったものの、本格的な熱中症対策になるのか不安が残ります。

kumoさん

空調服は風を送るだけだから、猛暑日にはあまり効果がないって聞いたけど…

yugiri

風量の弱い空調服なら、あまり体温を下げる効果はないようだね

そこで、今回は、空調服の実際の効果と、安価でなおかつ評判の良い空調服について、ご紹介していきたいと思います!

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もくじ

空調服は本当に効果がある!熱中症対策に有効である3つの理由

暑い日のイメージ画像
※写真はイメージです

空調服が熱中症対策に有効である理由は、主に以下の3点で説明することができます。

それでは、詳しく見ていきましょう!

【効果①】汗を気化させて水蒸気密度を抑制

空調服には、衣服内の水蒸気密度を下げる効果があります。

人体は汗をかくことで、皮膚上の水分を蒸発させ熱(気化熱)を放出しますが、その水蒸気密度を下げて、高まる空気中の温度を抑えます。

実際に、空調服とただの作業服における衣服内の水蒸気密度を比べてみると、

15分後の衣服内の水蒸気密度

  • 作業服:約27.5g/㎥
  • 空調服:約15.5g/㎥

参考:日本気象協会推進プロジェクト「【図1】衣服内における水蒸気密度」より

「水蒸気密度」(空気中に含まれる水蒸気の密度)は、空調服の方がはるかに低いことがわかります。

つまり、空調服の方が衣服内のこもった空気が除去され、快適度が上がっているということができます。

上記実験のアンケートでも、空調服よりも作業服の方が「不快」と答える人が多い結果となっています。
(参考:「【図3】快適感の自己申告結果」より)

以上の点から、空調服が実際に効果があるといえる理由のひとつになっているといえます。

【効果②】空気の循環により表面温度を低下

つぎに、空調服は、水蒸気を含んだ空気を外に排出するだけでなく、新しい新鮮な空気を取り込むことで、表面温度を低下させる効果があります。

実際に、空調服を使用した際のサーモグラフィを見てみると、

空調服着用前と着用後を比較したサーモグラフィ画像
引用元:nippon.com

上記のように、身体の表面温度が低下していることがわかります。

また、日本建築学会の「歩行時の長袖ファン付き作業服の温熱環境」では、表面温度だけでなく、深部温度も下がるとの結果もあるほど。

空調服有と無しの場合の深部体温の比較グラフ画像
引用元:「歩行時に長袖ファン付き作業服を着用すると生理・心理負担が軽減される温熱環境」より

上記のように、VWJ(Ventilated Working Jacket:ファン付作業服)無しより、有りの方が、深部体温が低減されていることがわかります。

ただ、注意しなければならないのは、空調服は、快適限界点が35℃までで、それ以上になると風量や湿度の調整がないと効果がないと言われています。
(参考:神戸の作業服屋サヌキ「ファン付き作業服(空調服)の原理と効果」より)

そのため、35℃以上の場合は、アイスベストを付ける、またはパワーのあるバッテリーにするなどの対策が必要になるといえるでしょう。

いずれにせよ、空調服による空気循環は、着用しない場合に比べても、一定の効果が見込めることがわかります。

【効果③】精神的疲労度を軽減および改善

空調服は、物理的に身体温度を下げることで、精神的な負担の軽減にもつながります。

たとえば、暑さによる意識の朦朧さや集中力の低下、気分的な落ち込みを緩和する効果があります。

実際に、空気調和・衛生工学会の論文によると、空調服を着た建築現場の作業員に、使用する前より改善した点を尋ねたところ、

空調服を使い出す以前と比べて改善したと感じること

  • 1位:全身のだるさ(68人)
  • 2位:頭がぼんやりする(55人)
  • 3位:気が散る(44人)

参考元:空気調和・衛生工学会論文「建築設備施工現場におけるファン付き作業服の使用実態に関する調査研究」図12より

上記のように、身体のだるさや注意力など、精神的な面での改善が見られます。

従って、身体のメンタルや体調面においても、一定の効果があることがわかります。

こうした点から、空調服は心身の快適性が得られる可能性が高いということできます。

空調服で注意すべき点は?不満で気になる3つのデメリット

今まで空調服の良い面を見てきましたが、実際にデメリットがあることも事実。

そこで、空調服における弱点・欠点を紹介することで、リスクなどの理解をしていただきたいと思います。

調査の結果、空調服の注意すべき点は、大きく分けて3つ。

以下で詳しく見ていきたいと思います。

【欠点①】性能の良いものは高額で重量がある

空調服は、メーカーや価格によって性能が大幅に異なり、バッテリーの重量も異なります。

ある程度のパワーや駆動時間のあるものは、バッテリーが300g以上あり、価格も1万5千円以上(服は別売り)するのがほとんど。

主要メーカーのバッテリーの性能と重量を比較してみると、

スクロールできます
メーカーバートル
(品番:AC09)
株式会社空調服
(SK25011)
村上被服
HOOH
(V2801)
サンエス
空調風神服(RD9590PJ)
シンメン
S-AIR
(SA-125)
稼働時間24V:1時間+18V(5時間)
18V:7時間
13V:11時間
8V:30時間
25V:2時間
20V:3.5時間
15V:8時間
12V16時間
28V:8時間
19V:8.5時間
15V:9時間12V10時間
24V:5分+通常モード
15V:8時間
12V:12時間
8V24時間
20V:1時間+14V(5.5時間)
17V:5時間
14V:8時間
12V:12時間

バッテリー重量
394g402g375g340g330g
充電時間4時間5.5時間3.5時間3.5時間3.5時間
価格(税込)19,305円25,080円18,000円23,980円17,600円

風量の強いものは、それなりに値段が張り、重量もあるため、負担に感じる可能性があります。

バッテリーはベルトに装着すればある程度重さを軽減できますが、それでも移動や持ち運びに、不便を感じないわけではありません。

従って、ある程度の効果を実感するためには、コストのかかる場合があるため、注意が必要です。

【欠点②】ファンの音がうるさい場合がある

空調服は、種類によっては、ファンの音がうるさく感じられる場合があります。

屋外の賑やかな場所で利用する分には気にならないかもしれませんが、屋内などではストレスを感じる可能性があります。

とある作業服を取り扱うサイトの情報によると、一般的な空調服の騒音レベルは、約50~60デシベルになるとのこと。

騒音レベルの例

  • 0~30dB:極めて静か(図書館、夜間の郊外)
  • 30~50dB:静か(住宅街やオフィス街)
  • 50~70dB:普通(通常の会話、テレビなど)
  • 70~90dB:うるさい(車、バイクの走行音)
  • 90~110dB:極めてうるさい(工事現場)

参考元:ユニフォームタウン

上記のレベルから見てみると、空調服は、通常の会話やテレビの音と同程度ということがわかります。

ですが、空調服は、各社によって騒音のバラつきがあるため、必ずしも50~60デシベル以内に収まるとは限りません。

また、使用状況や環境によっても、騒音の感じやすさは異なります。

そのため、自分が許容できる範囲の音であるかどうか、事前に確認しておく方が、後悔が少なくなるといえるでしょう。

【欠点③】高温・高湿度下では効果が薄い

上の「効果②」の項目でも述べましたが、空調服の快適限界点は、35℃といわれています。

ファンにより外気を循環させる仕組みのため、外気の温度や湿度によって、最大効果が左右されてしまうデメリットがあります。

株式会社空調服®の空調服使用の目安表を見てみると、

空調服を利用する際の最適温度と湿度の目安を示したグラフ画像
引用元:空調服®とは | 株式会社空調服

上の画像からもわかる通り、たとえ、外気が35℃でも湿度が80%ある場所では、空調効果が得られない可能性が高いです。

ペルチェ素子を利用した冷却ベストなどを併用すれば、かなり効果的ですが、金銭的な負担が大きくなる等のデメリットはあります。

以上のことから、空調服のみの使用の場合、あまりにも高温・高湿度下においては、効果が薄くなる点を念頭に置れる必要があります。

こんな人におすすめ!空調服の特徴から口コミ・評判の良い商品を厳選紹介!

どのような空調服が良いのかは、利用者の使用目的や環境によって異なります

そこで、具体的に、どのような人に向いているのかをタイプ別に分けて、評判の良い商品をピックアップしてみました。
商品は基本的に、空調ファンとバッテリーの価格で、服は別売りです

タイプ別のおすすめ空調服

できるだけ高性能(V数が高いほど風量が強い)で、価格的に購入しやすい商品を選んでいますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

以下で、個別に商品をご紹介していきます。

【価格】COVELL(32V)

COVELL(コベル)は、G.B.Z 株式会社という愛知県大府市に本店があるメーカー(製品は中国製)。

他の国産メーカーに比べて、32Vと風量が高く、かつ価格が安いため、お買得なモデルとなります。

デメリットは、バッテリー重量が425gとやや重ためであるということ。

重さが気にならなければ、ファンもうるさくなく、バッテリー持ちや性能は良いので、初めて購入する人にはオススメ!

  • 駆動時間
    ・32V(102ℓ)30分+17V:約6.5時間
    ・26V(90ℓ)30分+17V:約7時間 
    ・24V(87ℓ)30分+17V:約8時間連続稼働
    ・17V以上の設定の際は、30分後に17Vに自動切換される
  • 重さ:425g
  • 充電時間:2.8時間の急速充電
  • 水洗い:可能

国内に会社があるため、トラブルや問い合わせは日本語対応となり、万一の時にも安心。

口コミをみると、

「注文してから早く届き試運転してみたら風力がすごいのにびっくりしました。わからないことがあって電話しても丁寧な対応をしてくれました。この風力なら夏も大丈夫です」

引用元:Amazon「西谷茅紘」さんのレビューより

ちなみに風力は、1Vから調節でき、自分にあった風量を選択しやすいのもポイントが高いです。

ジャケットと合わせても、1万円ちょっとで購入できますよ。

【実績】BURTLE(24V)

BURTLE(バートル)は、国内でトップクラスの実績を誇る空調服メーカー

主力商品の「エアークラフト」は、機能性だけでなく、デザイン性においても、人気の高い商品となります。

バッテリー&ファンは東証プライム上場企業である京セラ製で、品質・性能ともに申し分のないものといえるでしょう。

  • 駆動時間
    ・24V:1時間+18V(5時間)
    ・18V:7時間
    ・13V:11時間
    ・8V:30時間
  • 重さ:394g
  • 充電時間:4時間
  • 水洗い:可能

デメリットは、ジャケットと合わせると価格が約2万5千円と、若干お高めなところ。

実績の高さは、ブランドとしての信用度の高さでもあり、多くの人の支持を得ている証拠です。

バートルの口コミは、

「持ってる人が多くて避けてたバートルはやっぱりハイパワーでした。

30Vの安い中華製に目がいってましたが、やっぱり信用できないので今回はバートルにしましたが、正解だったかも10Vでも今までのよりハイパワーで、MAXにしたら襟足の毛が豪快に動くぐらい強い!!」

引用元:楽天「こげた8374」さんのレビューより

やはり、信用度の評価が高いことがうかがえます。

実用面だけでなく、そうした国産メーカーの安心感を得たい人には、バートルの空調服が向いているといえます。

【コスパ】クロダルマ(20V)

クロダルマは、「エアーセンサー」という空調服を販売している、広島のメーカー(ちなみにバートルと村上被服も広島に本社があります)。

風量はバートルに及びませんが、価格といい、バッテリー重量といい、非常にコスパの良い商品となります。

十分な性能を持ちながら、バッテリーが軽量で、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。

  • 駆動時間
    ・20V(106ℓ):30分+14Vで約8時間稼働
    ・17V(95ℓ):約5時間 
    ・14V(78ℓ):約8.5時間
    ・10V(56ℓ):約20時間
  • 重さ:319g
  • 充電時間:3.5時間
  • 水洗い:可能

空調服ジャケットと合わせても、だいたい2万円ほどで購入することができます。

クロダルマの口コミをご紹介すると、

「バッテリーの重さやファンの音は全然気になりません。モーターとバッテリーのプラグが固いので抜き差し注意です。使用中に抜けることはないです。ベストは170の65キロで3Lです。

(中略)

ズボンにTシャツで空調服だとサイコーだと思います。 涼しい部屋だと気持ちいいですが炎天下だと生ぬるい風です。これはどのメーカーもおなじと思います。手頃な金額で耐久性よければお買い得だと思います」

引用元:楽天「sky-blue 818」さんのレビューより

クロダルマは、ファンの静音性も高いという意見があります。

バッテリーの持続時間がやや物足りないですが、風量を落とせば、長時間利用に不足のないスペックだといえます。

価格も性能もそこそこを求めつつ、品質も良い商品を選びたい人は、オススメのメーカーです。

【品質】村上被服|HOOH(28V)

村上被服は、「HOOH(鳳皇」ブランドを主力とする空調服を販売している企業です。

バートルに次ぐ国内2位の業績を誇り、プロの現場で定評のある、安全で耐久性の高い品質が特徴となります。

たとえば、空調服の素材は、ポリエステル100%でありながらチタン加工が施されており、野外の赤外線・紫外線を防いでくれます。

  • 駆動時間
    ・28V:8時間
    ・19V:8.5時間
    ・15V:9時間
    ・12V:10時間
  • 重さ:375g
  • 充電時間:3.5時間
  • 水洗い:可能

通常の空調服以外にも、ファンの位置が通常よりも高い「ミドルファン」の製品や、高性能なペルチェデバイスなど、多彩なラインナップがあるのも魅力。

ペルチェ:ペルチェ効果を用いた板状の半導体熱電素子を用いて冷却と加熱を制御する電子部品

ペルチェは、空調服と組合せれば効果が倍増するので、かなりの暑さ対策となるでしょう。

空調服HOOHのレビューを紹介すると、

「だいぶ涼しいです。 普段は作業しているとき強さ1~4のうち2か3位で十分涼しいです! 176センチでほんの気持ち丈が短く感じる程度です」

引用元:楽天「購入者さん」さんのレビューより

最大風量でなくても十分な涼しさを確保できるようですね。

【風量】LABWIND(42V)

とにかく、風量の強さを求める人には、LABWINDの空調セットが満足度が高いです。

42Vの風力は、業界の中でもトップクラスの性能で、価格もとても安くてリーズナブル

最強にするとさすがに音が大きくなるものの、屋外使用だと気にせず利用できるでしょう。

LABWINDのデメリットは、風量を大きくすると持続時間が少なくなること

  • 駆動時間
    ・42V(最大192ℓ)1時間+33V:約3.5時間
    ・33V(最大153ℓ):約4.5時間 
    ・29V(最大145ℓ):約5.5時間
    ・24V(最大138ℓ):約7.5時間
    ・20V(最大129ℓ):約12時間
    ・16V(最大118ℓ):約18時間
  • 重さ:394g
  • 充電時間:5.5時間(Type-C充電)
  • 水洗い:不可

最大風量だと、1時間後に自動で33Vに切り替わり、持続時間もそれほど長く持ちません。

ですが、20Vでも国産メーカーでは最高水準の風量なので、その点を考えれば、バッテリーの持ちは良い方だといえます。

口コミをみると、

「これまでミドリ安全の8.4Vバッテリーでしたが、風量が物足らずだったので、今回こちらの商品を購入しました。

風量が1番弱くても前のファンよりも数値上は強いです。

6段階風量の上3つのレベルくらいは室内だったらややうるさいかもしれませんが、外での作業だったら全く問題ないと思います。

風量がとにかくつよいので、満足しています。」

引用元:Amazon「masa」さんのレビューより

風量の強さに満足しているといった意見があります。

Type-C充電ができる点も、地味に嬉しいところですね。

ちなみに、ファン付ベストのフルセットは、約1万~1万3千円あたりで購入することができます。

空調服に効果がある理由とデメリットのまとめ

今回は、空調服に関する情報を、良い点と悪い点を含めて、詳しくご紹介いたしました。

空調服にデメリットがあるのは事実。

主な要因として、性能の高さがコスト面に比例する部分が大きいといえます。

ですが、大手ブランドにこだわりがなければ、高性能で低価格の商品を手に入れることは可能です。

また、空調服の効果に関しては、余程の酷暑でないかぎり、有効に機能することが実証されています。

酷暑の場合でも、アイスパックやペルチェを併用することで、対策を立てることは可能です。

従って、まずは空調服を整えてから、暑さ対策をしてみても良いのではないでしょうか。

この記事が少しでも、読者のお役に立てれば嬉しいです。

読んでいただき、誠にありがとうございました!

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